プラダンで輪行ボックスを作ってみよう(その1)
別サイトでご案内の「ロングライド関係のワークショップ」で飛行機輪行に話が及んだときに、プラダンで作れる輪行箱がお薦めですよ…と話したところ数名の方が興味を持たれたので、かんたんに作り方を紹介します。
(その1)は、実際に2013年4月に次男を連れて台湾にツーリングに行った際に作って使ったモデルの作り方です。
動機:dhbのバッグ(今は廃番、後継モデルが発売中だが値段が2倍になった)が後輪外さず、シートポストも抜かずに入る大きいもので便利に使っているのであるが、2人で自転車と一緒に移動となるともう一つ何とかしなければならない。箱形には興味があったが、材料の割には値段が張る。それなら自分でと、試行錯誤を兼ねて作ってみようと思った。
材料:プラダンシート4mm厚 1820x910mm(3枚)1枚は約1kg ホームセンターで800〜900円/枚
接着剤(コニシボンドGPクリア)ベルクロをプラダンに貼るのに使います
カーペット用(強力両面テープ)少し厚みが有り弾力のあるテープ、プラダン同士の接着用
ベルクロ(蓋が勝手に外れないように固定するために使う、幅5cmx長さ25cmほど)
ベルクロは裏に粘着材の付いているシールタイプがありますが、プラダンに合った粘着材で無いとベルクロに負けて剥がれることがあります。自分は粘着材無しタイプで上記の接着剤で貼り付けています。
キャスター(4)今回は使ったが、後述する(その2)ではQbicleという製品を使う
コンパネ(少々)キャスター固定用、底面の補強兼用(その2)では使わない
ベニヤ(少々)底面の補強用…たまたまあったので使った(その2)では使わない
道具:カッター
ティースプーン(柄の部分をプラダンの谷折りのクセ付けに使う、金属の先の丸いものならなんでも可)
重さ:完成状態で7kg弱
画像をクリックするとPDFファイルを表示(あるいはダウンロード)します。
PDFファイル:1st model
最初にお断りで恐縮ですが、この初期型は作った本人としては良い出来とほぼ満足しているのですが、これから作る人には改良の余地が有り、またお薦めしない点もあります。
実際に、自分でも完成直後から次回作るならココをこうしようという点がいくつかあります。
(その2)ではその辺りのことにも触れ、改良(案)をアップしますので、そちらを待って作られると良いと思います。
大きさは、自分の自転車を計測し、寸法を決定します。
この初期型はGIANT DEFY ADV2(サイズM/L)の後輪は付けたまま、ハンドルはクランプで外して90度回転(縦型にする)、前輪とペダルを外し、シートポストを抜いた状態で入るサイズで寸法出しをしました。
後輪を付けたままというのは経験上、便利です。ホイールを2個養生するのと1個で済むのは梱包時間短縮と気を使う点がだいぶ助かります。RDは後輪があっても無くても外した方が無難ですが、この様な箱に入れるのであれば付けたままでもOKでしょう。
キャスターは断然あった方が楽です。必須と言っても良いでしょう。今回は据え付けにしましたが、(その2)では便利な商品があるのでそちらをお薦めします。
キャスターを備え付けるためにコンパネの加工など、結構手間が掛かっています。
工作が好きな人は備え付けでも良いかもしれません。
コンパネは重いので必要部分以外を肉抜きしています。ベニヤがあったので底に敷いていますが(その2)では不要と思います。
カットすれば自ずと組み合わせ方はわかると思いますが、細長いAとBは蓋の狭い部分を外側から補強するのに使います。両面テープは適当に使いますが、それほど多用しなくても充分接着できます。その辺は作りながらお好みで加減して下さい。
C-1、C-2は取って部分に裏側から貼り付けた補強です。無くても良いかもしれません。
写真には写っていますが、底部に外側からコの字型に補強板を張り付けています。コンパネもあるのでコレも本来不要な気が今となってはしますが、その時は万全を期しておこうと思ったのでしょう。結果的に3枚ちょっと使うことになってしまいました。(その2)では3枚に収めています。あくまで案ですが。
写真は埼玉県鴻巣市から成田空港まで電車輪行+台北まで一往復したあとの状態です。傷みは確認できますが、そのまま2回目行ける状態です。少なくとも5回は使えるでしょう。材料費が5千円ほどなので充分です。
ちなみに制作時間は1日でした。ステンシルで外に文字を描くのにもう一日掛かっています。ちなみにポスカで直接描いた方が遙かに楽です。
何故かホームセンターで購入するより、5枚で2625円送料無料の通販があります。2個目を製作しようと思うのでそこから買ってみました。
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