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2014 台湾KOM 当日ガイド

2014で3回目の参加になりますが、一貫して主催の中華民国自行車騎士協会さんの運営はナイスです。
しかも、年々良くなっています。外国人も割と安心して参加できます。
おもてなし感満載というわけではありませんが、レースを走るには十分なおもてなしです。

2012年からロードレースになってマウンテンバイク部門などはなくなりました。
スタートも宿泊施設がたくさんある花蓮になり、太魯閣の入り口(新城村)まで約15kmはパレードライドがおまけで付くようになりました。
しかし、時間制限は6.5Hと変わっていません。

2014年は、630スタート、1300ゴールクローズです(武嶺3275m)。2013年と同じ。
レース時間はスタート時間から6.5H。
計測は新城村の太魯閣大橋をわたって左折したところから始まります。
なのでオフィシャルの時計が出す記録はこのポイントからゴールまでの記録(86.7km)です。

台湾からの参加者は参加するための資格条件が厳しく、皆速い。
遅いのは自分を含め外国からの参加者多し。
2013年の経験では、集団走行怖いからと後ろの方に居ると最初のパレードライドで多めに時間を消費してしまいます。計測ポイントを何時に越えようとクローズまでの時間は6.5H(1300)と変わらないので、計測ポイントを早々に超えたほうが少しでも時間を有効に使えます。

とはいえですよ。先頭集団はプロ多しなので中盤あたりに混ざって接触事故など無いように最初の15kmの平地移動を終えるのが良いと思います。

先頭集団はゆるい上りは40kmオーバーで登っていくので上の下の脚でも早々に置いて行かれます。
とはいってもSR600で走る時と異なり散らばるとはいえ多くのライダーと一本道を走る旅を共有するので賑やかであることに変わりありません。ボッチ感は無いでしょう(多分)。
コース全図
このマップはこの辺を走るんだな程度に眺めておけばいいでしょう。西進していることは感じてもクネクネ走るので実際に何度か走っていないと自分がどのへんにいるかはよくわかりません。

【補給ポイント他】
大事です、しっかり把握しておきましょう。サイコンの距離で見るのも良いですが、高度で見たほうがいいかも。
1)西寶 Xibao(右)/ 46.1km 915m / 水・ポカリスエット
2)新白揚 Xinbaiyang(左)/ 64.8km 1644m / 水・ポカリ・バナナ・パン / トイレ / メカトラ
3)緑碧神木 Bilu Holy Tree(右)/ 79.4km 2150m / 水・ポカリ・バナナ・パン / トイレ / メカトラ / 足切り11AM
4)ガソリンスタンド(右)/ 90.7km 2374m /水・ポカリ・バナナ・パン / トイレ / メカトラ
5)大禹嶺 Dayuling / 94.9km 2565m / 補給なし・トイレ / 足切り12PM
補給ポイント他
補給ポイントの概要(2013年実績)
・4箇所あります。最初の西寶(しーばお)は水分のみです。左に大きくカーブしている右側の路肩でスタッフが渡してくれます。ポカリスエット、ウォーターと大きな声を出して受け取ってください。普通に市販されているキャップ付き500mlボトルに入っています。
2013は抑え目に走ったので確かここまでは2ボトルで余裕。ポカリスエットを受け取り一旦バックポケットに入れ、斜度の緩いところで開けて飲んだ。

・新白揚(しんばいやん)は右カーブを曲がってすぐ左手に小さめの駐車場があり、そこにスタッフがいる。
詳しく覚えていないけど、降りなかったけど止まってバナナを数本食べ、2本はポケットに入れ、ボトルの水を足したような記憶。自分はパンよりバナナ。補給されたバナナは美味しかった。
自前の補給食はブラックサンダーだったが、補給ポイントのバナナのほうが良い。重いので最初からバナナは積んでいかないけど。

・緑碧神木はきつい右カーブを登ったすぐの右手にある駐車場。SR600のPCにもなっている。足りないものは補給していこう。自分はなるべくバナナ補給をした。
補給食は新白揚まで保てばその先は補給ポイントの食料でまかなえると思う。
水分は西寶まで2ボトルが保てばその先は給水ポイントで足りると思う。

・2453m、左手にログハウスのような建物がある。トイレと展望台。そして過ぎるとすぐにトンネル。
トンネルを抜けると標高で200mほど下る。ウェットな天気ならジレかウィンブレを着た方がいい。結構体温を持っていかれる。2013は天気良かったのでむしろ気持ちよかった。

・下りきって登り返し、視界の開けたところ右側にガソリンスタンドあり。緑碧神木で補給していれば補給は不要かも。2013はスルーした。店でコーヒー、ちまき、カップ麺が食べられるがそんな時間の余裕は普通ない。

・左にある警察署を過ぎると大禹嶺(だいゆーりん)。左にゆるくカーブしている。ここは足切りゲートになっていて11時までに通過しないといけない。とはいっても実際には走りたいと意思表示すれば走らせてくれるらしい。遅さの限度はあると思うけど。実際に、ここを11時までに通過できないと時間内ゴールは難しい。
実質的には足切りポイントはここだけで、ここさえ越えればゴールまではまず走らせてくれる。走る力が残っていれば。なのでここを11時までに通過を当面の目標にするのがいいと思う。

コースガイド
・七星潭(しーしーたん)海浜公園(海抜0m)隣は海。ここをスタートすぐに左折。人数多いのに道も広くないので徐行せざるを得ない。そしていくらも行かないうちに右折。ここでも徐行。こんなところで事故ってられない。焦らず余裕をもって移動しよう。
コース
・9号線に出ると道幅広い上に、交通規制しているので貸切状態(右側車線のみ)で走れる。きついカーブも無い、集団走行なので軽くこぐだけで30kmオーバー。ぶつからないで進めばいい。
Y字路を左に大きくカーブするとコンビニやお店が出現する。ここが新城村。信号機を右に曲がると太魯閣大橋が見えてくる。いよいよレース本番が近い。
この太魯閣大橋、割りと登っています。ここでの頑張りは適当にしておくのがよろしい。
橋を渡ると左折。太魯閣渓谷へ向かいます。計測ポイントを通過して時計が動き始める。

・レース本番の最初は長いトンネル。オレンジ色の光の中を集団で走り抜けるのは異次元ぽくて素敵だ。
そして、それを抜けると歓声を上げたくなる太魯閣渓谷の入口が出現する。
素晴らしい景観美の中を渓谷を切り抜いて創った道路をクネクネと進む。斜度は時々高くなるが総じて大したことはない。レースを意識しすぎて舞い上がらず、クレバーに自分をコントロールして進み大禹嶺11AMをクリアしよう。補給ポイントをしっかり活用することはもちろん、その前に電池切れにならないよう補給食も食べながら行こう。

・台湾KOMのコースとしての本領はトンネルを抜けて200m下った後の登り返しから。残り約16kmを走り切るだけの補給食と水を確認して最後の補給ポイント「ガソリンスタンド」を利用するか決めよう。
補給ポイントを過ぎたらターボをONしていい。
LAST10km
・大禹嶺の計測ポイントを過ぎた途端に坂がきつくなる。あと10km。ここからはきつい坂しか無い。27.3%で300mというポイントも出てくる。ギアがなければ押して走ったほうが速くて(たぶん)体にもやさしい。
そこを過ぎても10%前後かそれ以上の斜度なので、きつい連続にしか感じない。
根性、気力、体力、意地、なんでも使えるものは使い場所がこの区間。残してもしょうがないので出しきってください。

・視界がひらけるポイントまで来るとゴールまで3kmほど。ただそこで感じる3kmは「まだ3kmもあるの!」かもしれない。視界がひらけるけど先の方は見ないほうがいいかもしれない。斜度で気持ちが折れるかも。

・ゴール手前200mほどだろうか、きつい上り坂に金属製グレーチングが10列ほど道を横切っているゾーンがある。上の方は路面がウェットだったりすると間違いなく滑る。
グレーチングとグレーチングの間に10cmほどのアスファルトがあるが混んでいるとそこを通れる確率は低い。
むしろ路肩の方が走りやすいかもしれない。「足をついたら死ぬ」教の信者はゴールを感じたら路肩へ車線変更をおすすめする。
もちろんグレーチングの手前で加速して惰性で超えることもできるが、グレーチングトラップは数メートルに渡るので難しいかもしれない。斜度もあるし。
ここまで来て落車をするのももったいないし危険なので、ヤバイと思ったら足をつくなり、押すなりしましょう。知らないと結構残念な気持ちになるので、グレーチングトラップは要注意と言っておきます。

・ゴールゲートをくぐると右の駐車場に誘導され完走メダルをもらいます。レースはそこで終了。
予め指示された場所(2013は2kmほど台中側に下った左手にある駐車場)にて預けた荷物を受け取ります。台中方面に下るバスをブッキングしている人はここで自転車をトラックに積んでもらいます。
3275mは天気が良くても寒いので、温かい衣服に着替えて下る準備をしましょう。
お疲れ様でした。

2014 我チーム(6名)は自転車8台、8人乗れる専用タクシーを友人に頼んで予約してもらいました(9000NT)。これで台北まで直行します。
2013までは高速鉄道台中駅まで主催者のバス(1000NT)を利用していましたが、料金が2000NTになり、さらに新幹線チケット(765NT)がかかること。他の人が揃うまでと自転車積み込みの時間。さらに台中で乗り換える手間と時間を考えるとゴールから台北まで直行で戻れるのはメリット大。人数がいるので出来る話ですが。

細かい部分の運営で異なる点はありますが、2013、2014(資料段階)を見る限り概ね上記のことは変わらないと言えます。参加を検討されている方や興味ある方は参考にしてください。

スタート地点
初めて参加すると、当日の早朝(まだ暗い)無事にスタート地点に移動できるかという不安がある。
かくいう我々も同様でありました。今ほどちゃんと地図とか公開されてなかったので更に良くわからなかった。
台湾にいる人なら七星潭でわかっても初めての外国人にはちょっとあれです。

しかし、オフィシャルのParkview Hotelに泊まるのであれば、その時間に大勢が移動し始めるので混じっていけばよろしい。体が温まる前に到着する距離です。
しかも、今なら地図も出てる。
スタート地点
2013の実績で言うと、荷物はホテルを出るときに主催者(2013は班ごとに担当者がいた)に預けスタート地点へ向かった。2014は受付でどういうシステムか聞くつもり。

最後に、太魯閣大橋あたりまでは交通規制をしていますが、そこから先はされていません。反対車線には時々ですが対向車が来ます。
ルールでも反対車線は走らないようにとあります。なので対向車が来ることを頭に入れて走らないと危険です。

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  1. 管理人
    2014/10/19 8:35 午前

    「・左にある警察署を過ぎると大禹嶺(だいゆーりん)。左にゆるくカーブしている。ここは足切りゲートになっていて11時までに通過しないといけない。とはいっても実際には走りたいと意思表示すれば走らせてくれるらしい。遅さの限度はあると思うけど。実際に、ここを11時までに通過できないと時間内ゴールは難しい。
    実質的には足切りポイントはここだけで、ここさえ越えればゴールまではまず走らせてくれる。走る力が残っていれば。なのでここを11時までに通過を当面の目標にするのがいいと思う。」

    文章中(↑)で言っている「11時」は「12時」の誤りです。12時に読み替えてください。

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