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SR600北関東 KANTO NORD(約54時間)

今年は5月に右足を怪我して以来、ほぼすべてのBRMは試走を含めて全滅(DNF)。
敗因は足の怪我と走り込み不足だけにあらず、むしろ消化器官系がロングライドに耐えられない。
AJ宇都宮の山岳200二本の試走もDNF、続くランドヌール宮城の1000kmも気持ち悪くなってタイムアウトDNF。脚は残っていても食欲が無くなり、食べられなくり気持ち悪くなってDNFあるいはハンガーノックというパターン。

対策を模索する中、自転車仲間に勧められた「六君子湯(漢方薬)」とマルチビタミンをスタート前と150kmごとに投入。時間を気にせずツーリストで完走できれば御の字とマイペースを守ってのんびり走ったことが功を奏したのか、ランドヌール部門55時間内にゴールできました。

以下、レポートです。今後走る方の参考になれば幸い。

スタートは9月21日03:00。02:30に森林公園入口のセブンイレブンで同行するHEIZOSUNと台湾ランドヌーズのAnnieさんと合流。Annieさんは9月4日に大阪入りして以来自走で宮城1000に参加(DNFだったけど)したあと、鹿沼までやってきました。このSR600は勝手試走です。
スタート直後、古賀志林道を上り始めてしまうミスコース。GPSを見てUターン。改めて滝ヶ原峠を目指します。深夜で道も不案内であろうとAnnieさんとは滝ヶ原まで一緒に行こうとしますが、速度が違いすぎるため先へ行ってくれとのことなのでHEIZOSUNとそれなりのペースで。
明らかに上り始めたところでHEIZOSUNの後塵を拝してからはマイペース。先は長いので疲れないように走ります。
三国峠へのR17までは山岳200kmと同じコースなので気持ちが切れること無く淡々と進行できます。
PC2までもう少しのところでHEIZOSUNが路肩で修理中。パンクはパンクでもタイヤカット。タイヤブートを提供しようと差し出すと、それなら持っているとのこと。
持っていても使ったこと無ければ、どう使うかもいつ使うかもわからんよねーと談笑。
Annieさんの事だからきっとスペアタイヤは持っているよね…とPC2で交渉してみようとしばらく待つが気配すらやってこないのでタイヤブートのまま、チューブ交換してPC2滝ヶ原峠34.7km(9/21, 05:29)
PC2滝ヶ原

HEIZOSUNの軽量化に付き合って日光のファミマでプリン休憩。
タイヤカットの亀裂はすでに広がり始めている、実に不安である。
タイヤカットの状態

体が冷えないうちにと先行で再スタート。早朝のいろは坂を登る。
DNFした2〜3年前の山岳3連戦二日目の思い出がよみがえる。涼しい早朝だとなぜココでDNFするのかわからない。暑さは高低差などより数倍も難易度を上げる。
気持ちよくサイクリングしてPC3金精峠69.1km(9/21, 08:04)
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車も少ないので路面の良いところを選んでダウンヒル、あっという間にPC4片品村鎌田は尾瀬大橋94.4km(9/21, 08:55)
尾瀬大橋

橋を渡ってデイリーヤマザキで朝食。すでに日差しが暖かいと言うよりむしろ暑い。
汗をかきかき片品村を抜け、尾瀬方面は坤六峠を登る。好きな景色のコース。天気もナイス。ありがたいなぁと感謝しつつ、ボーッと走っているとPC5坤六峠115.5km(9/21, 10:55)
言うまでもないが、まだ115kmなどと思ってはいけない。そんな事考えても距離は縮まらない。
峠で休憩するバイクツーリングのおっさん達を見るとも無くながめつつ、給水とスニッカーズをかじって短めの休憩。
坤六峠115.5km
みなかみまでは下り基調だが、ならまたダムを過ぎると軽いアップダウンになる。知っているとどうってことないが初めてだと無性に腹が立つ(笑)。
道中滝がキレイである。時間気にしてないから写真なども撮っちゃう。
藤原ダムは結構な雨降った後で下流は取水制限が解除されたとはいえ、この水量。
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PCまで行ってからお昼食べようとしたら、食べるところ無し。これから走るヒトはPC6まえにみなかみでご飯食べよう。PC6みなかみ町153.6km(9/21, 12:52)。PCはきつい右折ポイントの手前にあります。
みなかみ町

コース戻るかと思ったがそれも悔しいので先へ進む。食べるところなんか無かったよな…と思ったら1km先に蕎麦屋、という案内板。大きなお店だし、のぼりもたくさん立っているので見逃すことは無いお店でした。
ただ、ブルベライダーには上品すぎて値段の割に量が少ないので、お薦めしません。味は…個人的な感想では普通だと思いました。
蕎麦屋

そば
赤谷湖までは面白くも無い上りを消化を優先してちんたら越えてR17に合流。信号のすぐ左に、以前入ったことのあるうどん屋さんを知っていたので仕切り直しのお昼ご飯にしました。
自家製の梅干しやお漬け物が食べ放題で、盛りも多めで自転車乗り的には嬉しいお店です「岡村うどん店」。岡村うどん店

岡村うどん店
高崎在住のローディさんと同席で自転車話をしつつ、満腹になった胃袋を抱えて三国峠を消化優先でちんたら進行。PC7三国峠(トンネル入口)181.9km(9/21, 15:41)
三国峠

ここから始まるトンネル達は路面の悪さで有名。後続車が無いときはなるべく通行帯の真ん中あたりを走る。幸い、車も少なく。それほどイヤな思いをせずにクリアできた。ガーッと下って気持ちよいダウンヒルしてたら右折ポイントを大きくスルー。獲得標高を自主的に増やすハメになってしまった。
連休で人が多かったPC8越後湯沢207.5km(9/21, 16:54)。通過証明はセブンイレブンのレシート。アップルジュースと蒸しパンを補給。
PC8越後湯沢

日も陰ってきて休んでいると肌寒い。
レッグウォーマーが見つからずにおいてきたことが悔やまれる。温泉目当ての観光客が実に羨ましい。正直今日はこの辺にしたいところだが、ココまでまだ200kmちょっとなので温泉に後ろ髪をひかれつつ振り切って先へ行く。
気持ちは南魚沼に向かっているが、コースは石打を左折。ここからは初めての道を走る。
竜胆さんのレポートによると、ここまでの峠よりこの先がむしろ前半のメインディッシュらしい。そういうわけで暗くなってきた道にライトを付けて心して走ることにする。
もともと時間を気にせず走っているので上り成分が多いのはそれほど気にならない。が、それにしてもプロフィールマップ以上に上らされている感がある。
しかも道は細く、実に寂しい山の中である。野生動物はともかく、命無い物体もたくさん出てきそうでブルベと言うより夜は肝試し。ほとんど車も通らない。
きつい斜度の坂は目が覚めるが、緩い坂が続くと眠くなる。睡魔に負けそうになった頃、小屋になったバス停があったので自転車も入れ、中のベンチでBivvyにくるまって寝た。3時間はたっぷり爆睡し午後11時を過ぎた頃、体を起こすとダンシングで通り過ぎていく自転車一台。ほぼ99% HEIZOSUNだろう。
声を掛けようかと思ったが、こんなところで声を掛けたら卒倒するかもと思い自制。

Bivvyで寝ると内側はかなり結露するので、裏おもてをひっくり返して水気を払い、軽く拭くなどして仕舞う。
今回はハイドレーション1.5Lを背負っていたので空気を入れて膨らまし、バイトバルブをロックして枕代わりに使った。
アップダウンをクリアして、PC9道の駅やすづか270.8km(9/22 00:52)
道の駅やすづか

アップダウンは更に続く、次のPC直江津港は海である。なのにこのアップダウンは海まで続いているのでは無いかと錯覚するほど永遠に続いている気がした。
あれほど寝たのに直江津港近くのコンビニでアイスとコーヒーで休憩してたら寝落ちした。
PC10直江津港300.6km(9/22, 02:48)。ようやく半分。ちゃんとしたご飯が食べたい。
直江津港

好物のかつ丼(かつ屋)もあったが、時間が時間なので閉店中。上越の湯目指す。
上越の湯でHEIZOSUNの自転車を発見。まあ、そうでしょう。
隣に停め、着替え一式リュックに移して店内に入ると風呂は清掃中で5:45まで使えないとのこと。
深夜料金取られた上に、風呂に入れないのではバス停と変わらないので入店諦め軒下の自転車のそばで2時間ほど座ったまま傷心のうちにうたた寝。
空が明るくなり出した頃、空腹抱えて出発。
途中セブンが見えたがコンビニ飯に嫌気がさしてスルー。するとどんどん店が無くなって山が近づいてくる。
右にデイリー発見。この状態ではスルーもできずに寄って見ると…6時からという、現在05:40。
20分は待てないと、先へ進むと完全に店は無くなり関田峠の入口に。水も無く、食料もスニッカーズ半分のみ。直近12時間はロクなもの食べてない。
気分が凹みまくって自転車を押して歩く。途中に集落あるモノの自販機は無し。結構やばい。
スニッカーズを食べ、途中で40分ほど横になる。うるさいバイクが何台も通る。なるほどそういう場所か。
山の水が出ているところで顔を洗い、ゆっくり登坂開始。
見晴らしの良い高原に出た。そこが光ヶ原高原。レストハウスっぽいものが見える。10時を過ぎると中の無料休憩所が使えるようである。まだ開いてないが、外に自販機があり、それだけでも命拾いできた。
坂練習のロードが一台追いついてきて、少し話をするとココは春も遅く雪の量が半端なく多いらしい。
距離の割には斜度もきついので練習には良いらしい。
ことごとく補給に失敗した話をするとあんパンをくれた、あのデイリーで買ってきたとのこと。あそこが最後のコンビニと言うことで、この後走る人は良く覚えておいて欲しい。
あんぱん

会話を楽しみ、補給もできてようやく今日が始まった気分になって、あと少しですよという関田峠を目指す。
途中にいわくのある鉄球があったりして、よくわからない峠である。PC11関田峠334.1km(9/22, 09:13)
鉄球

関田峠
ジレを着て下る、天気良し、路面も良い。対向車に気をつけて爽快に下れる。
「温井」という集落に入り、左折ポイントに野菜の直売所が開いていたのでトマト目当てで立ち寄った。
なぜかトマトや野菜が猛烈に食べたいのである。
掘っ立て小屋なんだけど、中では地元の方達がお茶を飲んでいた。ミニトマト(100円)があったので一袋買って外のベンチで食べる。実に甘くて旨いアイコかな。
そしたら、インスタントだけどコーヒー飲む?とか聞いてくれてごちそうになった。
黄色いミニトマトも買ってペロリと食べるとリンゴと梨をむいてくれて、実にお腹がいっぱいになってしまった。SR600の話に驚かれたり、ここがコースなっていることにうれしがられたり、地元の話もたくさん聞けて実に休日気分を味わって出発。
野菜直売所

野菜直売所

リンゴと梨の消化は思いの外早くて、再びちゃんとしたご飯を探しつつ進行するが見あたらない。
結局再び山を登り始めてしまい、絶望感に包まれ始めた頃、集落に入った。食品も扱う酒屋さんで聞いてみると少し先に蕎麦屋さんと中華の食堂があるという。助かった。
蕎麦屋(そば清)さんの方を先に発見できたので速攻でのれんをくぐった。
そば清

ニシンそば

かつ丼
畳の間があったので、とりあえずニシンそば。甘いニシンが旨い。食後はお店に断ってそのまま休ませてもらった。
ツイートを見ると1時間半ほど寝かせてもらったようだ。目が覚めたら、店のおばさん曰くあまりによく寝ているので少し心配になったほどだという。ニシンそばは消化も済んでいたのでかつ丼を追加注文。サービスで味噌汁も付いた。ゆっくりよく噛んで完食。
ハイドレーションに美味しい水をいただいて出発。完全に眠気が飛んだ。
少し登った後は豪快に下ってPC12山ノ内町湯田中376.3km(9/22, 14:48)。通過証明はローソンのレシート。
駅に併設の温泉もあり、足湯もあってアイスを買って足湯に入った。最高!
足湯

この後は後半のメインディッシュである渋峠。長野側から登るのは初めてだが、無心に淡々と行くことにする。紅葉がわずかに始まっていて景色が良い。トイレがあったので軽量化休憩を挟んで良い景色では写真を撮りつつ進んだ。
長野側より渋峠登坂

長野側より渋峠登坂

長野側より渋峠登坂

長野側より渋峠登坂

長野側より渋峠登坂

暗くなる前に渋峠と思ったが、暗くなってしまった。淡々と登れば長野側から登るのも悪くない、むしろ楽しかった。PC13渋峠402.0km(9/22, 18:06)。気温は10度を確実に下回り7-9度ほど。
渋峠

写真を撮り、下りの準備をしていると@morou2さん。SR600FUJIの再挑戦中。全部着た方がイイですよと伝え自分は草津へ下る。このあたりで、55時間内に間に合うかもと思い始める。
と同時に、追いついてこないHEIZOSUNも心配になる。

温泉に入りたい気持ちをこらえて(間に合うかもしれないと思ったから)長野原まで一気に下る。
セブンで休憩しつつHEIZOSUNを待ってみるが気配すらやってこない。おでんを食べると眠くなるのはわかっていたが、むしろ敢えておでんを食べ、壁にもたれてうとうとした。微妙に寒くて寝落ちしない。それでもログを見ると2時間近くも居たらしい。PC14長野原大津431.3km(9/22, 19:26)。通過証明はセブンイレブンのレシート。
それでもHEIZOSUNの姿は見えない。見かけたら声を掛けてくれたはずと思いながらも、もしかしたら先へ行ったかもと、これ以上の長居は無用と出発する。

渋峠からゴールまでは山岳200kmBRMのコースをトレースするので知ったコース。気持ち的にはだいぶ楽。
ここまで雨に降られることもなく、薬とビタミン剤のせいか食べることもできているので順調である。
下り基調でスピードを上げつつ、郷原の手前でGPS、ライトの電池を交換。榛名アタック開始。
暗い坂道を等速で登る、パラパラと雨。通り雨だろうとバス停近くにあった屋根の下で雨宿り。軽く寝落ち。止んできたのでスタート。結局雨はその後強くなってきて結局上に着いたときは土砂降り。PC15ヤセオネ峠469.2km(9/23, 00:26)。バス停は見つけられず、反対車線の標高標識を見つけて撮影。細かい雨が乱反射して実に撮りづらい。何枚か撮って良しとした。
ヤセオネ峠

ウェアはびっしょりで下り始めると寒い。強烈に寒い。
どこか屋根のあるところで着替えたい。が、屋根が無い。
と、前方に絶滅危惧種と思わしき電話ボックス発見。かなり狭いが濡れずに着替えができるだけでもありがたい。上を全部脱ぎ、タオルで頭もカラダも良く拭いて長袖ヒートテック、ウィンドブレーカー、Goreレインウェアを着ると生き返った。長袖ヒートテックはいざという時のために持ってくることが多く、助けられたことも多い。季節にかかわらず山登るロングライドの時は持参していますが、着替え用ジャージよりは頼りになります。
びしょ濡れのウェア類はサドルバッグへ。ハイドレーションももう不要なのでブラダーバッグと外側を分離してサドルバッグとフロントバッグに収納。雨の急坂下りは怖いけど寒くなくなったので勇気100倍。
大正橋のセブンでコーヒーを入れて先へ。長野原のセブン、榛名の雨宿り、電話ボックスでだいぶ停まってしまったので残り時間に余裕が無い。ここから先は時間を気にしてマジメに走る。
知った道なのでアップダウンも気にならず、眠気もそれほどではない。
赤城山麓を走っているうちに雨は止んだ。
マニアックな抜け道を過ぎて渡良瀬渓谷に出るとPC16道の駅くろほね521.8km(9/23, 04:19)。デイリーは閉まっているので写真を撮る。
道の駅くろほね

残り80km強に対して5.5時間。ブルベペースで走れば間に合うが、どんなトラブルがあるか判らないので急ぐ。
早朝の渡良瀬渓谷をかっ飛ばした。
粕尾峠の入口にある水場到着が05:51。
水場

水を飲んで、チョコバーを食べて、雨具を丸めてザックに放り込んでスタートしたのが6時少し前。PC17を7時目標に決めて休まずペダルを廻した。坂自体は最初以外ほとんどなだらかなのできつくは無い。粕尾峠に到着してこの看板じゃ無いよなとあたりをうろうろしたり坂上ったり降りたり少し焦る。念のためにと撮った写真(粕尾峠にある看板)。
粕尾峠の看板

気を取り直して急峻な坂を2〜300mほど登ると、本来の撮るべき看板がありました。
PC17横根高原561.1km(9/22, 07:07)
横根高原

粕尾峠でうろうろしてたので、まあ目標タイムでしょうか。
残りは45km、3時間弱。下り基調。路面が悪く急な下りが続くので落車などに注意です。
緩くなってから眠気が再発。時間的には間に合うようなのでサイクリングと割り切ってゆっくり進行。
森林公園の上りもちんたらインナーローで上り、無事PC18ゴール604.5km(9/23, 08:54)
ゴール

機材トラブルも無く、食欲も最後まであり、そういう意味ではシーズン最後のBRMを完走で締めくくることができてなによりでした。
HEIZOSUNは慢性的に睡魔に襲われ、草津で大休憩をし、ヤセオネ峠でタイムアウトとのことでDNFとのこと。Annieさんはマイペースでツーリスト的にコースを走って6日ほどで完走。
コース自体はとても良いと思うので、脚に自信が無い人もツーリスト部門で走るには良いと思います。
日本にある3つのSR600はどれも素晴らしいコースですが、ランドヌール部門で完走しようとするときついコースになってしまいます。どうしてもという理由が無ければ初回はツーリスト部門で試走的に走るのが楽しめて良いのでは無いかと思います。
次回は明るい時間に石打〜津南〜直江津を通過してみたいと思います。ランドヌール部門で。
ツイッターやFBで応援をいただきましてありがとうございました。
一緒にスタートしたHEIZOSUN、Annieさんにも感謝です。後続の挑戦者のご健闘を祈ります。

BRM804宇都宮200km(12:22)

概要:BRM804宇都宮200kmロマンチック片道【山岳】

ルート:ルートラボのリンク

前泊は東武宇都宮駅から至近のホテル丸治(3800円)。なんだかんだで@eijitomさん、@atkamanoさんと来らっせで食事。MEGAドンキで買い物。前日よく寝すぎたせいか床につくも全く眠れずTVでロンドンオリンピック「なでしこvsブラジル」を観戦。結局最後まで観てから出発。一睡もしなかった。

セブンイレブン森林公園入口店(03:11)で一回目のロックアイスをハイドレーションに詰め込む。

スタートは4Wで04:10。未だ暗い中慎重に古賀志林道を上って下る。その後は適当にアップ兼ねて走る。マジメに走るのは久しぶりなので無理しない程度の速度で。前方の集団に追いついて流しつつ速度域が合わなくなると前へ。

昨年は滝ヶ原の上りに着く前に終わりかけていた感があったが、さすがさら脚だと全然印象が違う。

サクッと滝ヶ原も上り終えた。コースを外れてファミマ日光清滝店(05:53)。ハイドレーションのロックアイス補充、BIGプッチンプリン一個食べる。

コース復帰、馬返しを素通りしていろは坂を登坂。マイペースにてゆるゆると走行。まだまだ涼しく最初は肌寒くすら感じた。昨年暑さで難儀したことが懐かしく同じ自分とは思えないほど今年は楽に進行。昨年DNFした明智平もスルー。トンネルを抜け中禅寺湖畔を走る実に気持ちが良い(06:50頃)。
    
戦場ヶ原を抜け(写真)湯滝を見学したいなとチラッと思ったけど、今回は先を急いだ。

金精トンネル前にシークレット、08時頃到着。お水をいただき顔の汗を流す。ビアンキのクロスバイクで貧脚汽車さんが登ってきた今回は参加者ではなく勝手に走っているとのこと。写真は金精峠付近。
 
手持ちの菓子パンを食べて、ジレを着て出発。

長時間掛けて溜めた位置エネルギーを手放す。路面悪いところを避けつつ慎重に片品村へ。

再び登りに転じてPC1少し手前のYショップ花咲山太屋(09:15)でロックアイス、ポカリ、アイスバーを補給。@eijitomさん、@zuccha34x27さん(プロ)先着。あれ?なぜこんなところにプロが?

なにやらいろいろと調子が悪いらしい。せき立てるようにしてPC1花咲の湯(09:20頃、101.6km)。
 
背嶺峠(09:46)を越え沼田までガーッと下る。途中でプロが道路脇で寝ている光景をパス。やはり相当眠いのか、調子が悪いのか、その両方か。
 
沼田市街では信号峠。抜けたらノーマークだった権現峠の登りがしんどい。日陰がないんだ。峠にはロックハート城(11:03)。TVや映画のロケ地になっているようだ。

ここからPC2まで下り基調だが先行する@naderamanさんが飛ばす飛ばす。止せば良いのにこんなところで脚を使って追いかけてしまった。気がついたらPC2セーブオン中之条平店(11:25、146.2km)。@heizosunさんが先着。菓子パンやチョコバーに飽き飽きしていたので冷やしきつねうどん、バナナ、アクエリアス、リンゴジュース。ハイドレーションに氷を補充。残った氷は首後ろへ。

同道する方々と軽口を楽しみつつ補給を終え、暮坂峠を目指す。途中で昨年多くを救ったという水場で頭、腕、太ももを冷やす(12:44)。
  
暮坂峠は木陰多くたすかった。斜度はそれなりだが黙々と登ればいつの間にか攻略(13:28)。むしろ早く高いところへたどり着きたかった。
  
六合へ下り草津へ登る。一旦草津町へ入ったかと思ってから街中までさらに登らされてそれが割と精神的にきつかった。渋峠アタック前にセブンイレブン群馬草津東店で補給。森永たっぷりプリン(2)、赤コーラ500ml、リンゴジュース500ml、ロックアイス1.1KG。

正直なところクルクル作戦でトルクはあまり使わずにここまで来たけど、上りはもう充分。お腹いっぱい。しかし、ゴールしないとDNFになってしまうので仕方なくあえて何も考えずに頭を空っぽにして進む。たぶん時間的には間に合うので明日のことも考えひたすらクルクル。埼玉のスーパーアタックで小径車で登ったときの方が速かったかもしれないという情けないスピードでも何も考えず、ただ足は着かずにがまん。レストハウス過ぎてしばらく進んだ後も時々視界が開け先のZ字の上り道が遙か先に見えたときはさすがに凹んだ。そして反対車線を下ってくる人達の何とも言えない笑顔がすばらしい。ちょっと元気になった。そんなこんなで渋峠ホテルに到着(16:32、205km)。とにかく初日を無事終えることができて良かった。完走タイム12:22。
 

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BRM715埼玉400km スパーアタック奥志賀(23:58)

まだ書いて無いブルベ日記もあるが終わったばかりで記憶があるウチに駆け足で振り返ってみる。

前日714、久しぶりにかみさんと自転車で花園フォレストにデザートバイキングを食べに自走往復70km弱。自分は小径車にSPDサンダル、ユニクロ短パン。 コーヒー飲みながら「明日のスーパーアタック、これで走って見ようかなどと…」。
ちなみにデザートバイキングと書きましたがパスタ、パン、カレー、サラダなど普通にお食事のできるバイキングで1200円、90分。お薦めです。
 
 
ロードバイクで走るテーマが見つからなかったことも有ってあえて獲得標高多めのBRMをタイヤふと目(20×1.5)折りたたみ小径車で走ってみようと思いました。

帰宅後早速整備開始。変速(フロント53T、リア8速のみ) は問題ないので弄らず、プーリーを外して清掃、グリスアップ。チェーンをガラガラ洗浄に続き、お湯+洗剤のビンに入れ超音波で30分ほど。乾かす時間が惜しく鍋で軽く炒って乾燥。冷ましてからチェーン取り付けトリフローをプシュー。RDには556とかプシュッと。

サドルバッグには着替え(レーパン、下着、予備グローブ)、レスキュー寝袋、ウルトラシルデイパック、夜用アイウェア、予備チューブ、パンク修理セット、ワイヤーロック、工具、チェーンオイル。フロントバッグには予備電池、ジレ、ウィンドブレーカー、ブルベカード入れ、補給食(スニッカーズ、羊羹、メントス) 、財布、iPhone防水バッグ入り。
結局サドルバッグの中身はアイウェアを出しただけだった。

概要:BRM715埼玉400kmスーパーアタック奥志賀
当日は2:45に起床。3:00に車載で出発。車内で朝食。こんな早い時間にお付き合いいただき優しい奥さんに感謝。4時少し前にゆうパークおごせ到着。受付をすませ、サドルバッグなど取り付けていたらスタート時間になったらしく走り出していく人々。結構後ろになってしまったが装備チェックを受けて自分も出発。
今回はなんといっても機材が機材。多くないけど平地で稼げる部分は稼いで上りでガシガシ抜かれ、草津や渋峠の上りでは6時組にも抜かれるだろう。そこを踏んで踏んで走って時間内に完走したい。という作戦。というか他にどうしようもない。

  
(撮影:たけさん @take0204)
高崎辺りまではA埼玉では定番コース。無理はせず気持ちの良い速度で走ることにします。先行するロードバイクを抜くかどうしようかちょっと迷う。が、今日は一生懸命走るしかないのでパス。児玉の信号でWatsさん、モモちゃんトレインに追いつかれます。ラッキーと後ろに付かせてもらいますが700cについていくのが結構大変。
安中辺りの上り坂でマイペース維持で前に出ます。倉渕のセブンで補給。いやーぁ空腹空腹。
セブンイレブン高崎倉渕三ノ倉店(自主休憩)07:17到着
・7プレミアム天然水2L
・ロックアイス(カップ)
・チャーハンおむすび
・赤飯おこわおむすび
・森永たっぷりプリンカスタード(2)
とりあえずこれで次のPCまで行こう。モモちゃん、Watsさん、べんべんさんも入ってきます。Koyamaさんノンストップだって。ぎょぇー。

コースを細かく把握してなかったので長野原までは須加尾峠を越えると思っていた。あれっこんなに走らされるかな…と思ったところに「←二度上峠」のサイン。うーむ。二度上げでも三度上げでも走るしかない。速度も7kphほどに落ちるが仕方ない。後に判るがオチさん(女性)に追いつき前後しながら登頂。ほどなくしてふぃりっぷさん到着。あれっロード乗っているよ(驚。MTBはロッキー1200に向けて整備とのこと。ロードは軽い……って、またこりゃ速くなっちゃうな。それでもフラペなところがお茶目。

二度上峠 09:12
ウィンドブレーカーを着てガーッと下ります。 PC1セーブオン応桑店 到着は10時少し前。ハム&チーズブリトー、プリンなど補給。ロックアイスをハイドレーションに入れて10:04ごろ出発。ここまで曇り空なのがありがたい。すでにある程度の標高にいるので自転車でも爽やかだ。今日一日こうであって欲しい。

渋峠への第一部=草津への上り。昨年渋峠の偵察で走りに来たときのことを思い出しつつペダルを踏む。そんなにきつい印象はなかったけど今日はきついぞw。しかも晴れてきた=暑いぞ草津。脚をついて休もうかと思いはじめたら登坂車線終了の標識。あがり間近。それにしても道の駅に人が多い。あふれかえっている。暑いときは涼しいところに来たいよね。

セブンイレブンのある交差点まで来た(11:00頃)。何が何でもそばかうどんを食べると決めていた。自転車降りたところに草津在住のmenmenさん登場。きっと応援に来てくれると思ったよ(泣。
昼飯まだというので一緒に食べようと誘い、近くの蕎麦屋へ。先週のBRM707宇都宮600km超過酷な雨ブルベの完走談を伺いつつの補給+休息タイム。やはり屋根壁あってちゃんと椅子とテーブルがあるのは良い。納豆そば(冷たい)大盛りを頼んだが食べきれずDNF。温かいお茶を何杯もお替わりした。 顔も洗ってリフレッシュ。やっぱコンビニ休憩だけじゃ走れない。35分滞在。

セブンイレブンまで押して戻って再スタート。さぁ渋峠第二部【本編】突入。
殺生ヶ原を通過。いけてる。が、景色が開けてきた辺りからきついぞこの坂、になってきた。先の先までつづら折りが見えて太魯閣ヒルクライムの最終区間を彷彿。上り途中ではあったが左の壁に自転車を寄せ、わずかな日陰に身を寄せて休憩。オチさんも上がってきて同じ場所で休憩?と思ったらひっくり返って寝てしまった。
サンダルも脱いで足を解放、スニッカーズをかじりながら冷たい水を飲んで上がってくる人を眺める。まさに「無」な感じ。
気がつくと水が少ない。かなり少ない。黄色信号点灯!

さぁ、スイッチを入れて出発。たけさんが上がってくるのが見える。手を振り返す。って思ったらもう50mほど後ろまで来ている。「こんなところでなにやってんですか。坂で追いつくとは思わなかった…」などといつもの笑顔で宣われたが、「一生懸命走っているんですが速度がでんのですよ…」。水はなくなったらその時焦ろうとあまり考えないことにした。そうこうしているうちに草津白根レストハウスに到着。売店で水を尋ねると自販機と返ってきた。コーラ小とボトル水2本購入。Empty脱出。

確かまだ上るはず。渋峠の碑まで頑張る。それにしても天気が良い。最高の自転車日和。小さいホイールだが良くここまで上ったもんだ。自分でも感心。渋峠 13:50
 
スピード出し過ぎに注意しながら気持ちよく下る。前夜にブレーキパッドがリムに当たる部分を少し変え、それなりに調整しておいた。山を登ったり下ったりするホイールじゃないけど交換も考えないとなぁ…て思ったら奥志賀への交差点に着いちゃった。モモちゃんとWatsさん。Watsさん写真撮ってます。

ありがてぇ。なんとかこの二人の700cに着いていこう。下り基調とは言えアップダウンのほぼ一本道を3台で走っていきます。天気良いから最高だけど雨なら泣ける。そんな道。いい加減林道走行にも飽きた頃キャンプ場到着。PC2到着時は貯金は2時間無かったはず。コーラと水、饅頭をいただき暫し休息。6時組のUwaboさんがすでに通過しているのを知ってWatsさんと驚く。でもまだ半分終わってない(197.5km)。グレーチングに気をつけてねと見送られて一人先行出発。

下りが終わるとさすがに暑い。PC3まで今度は燃料が持ちそうにない。途中でセブンを見つけて吸い込まれる。
セブンイレブン北志賀夜間瀬店(自主休憩) 到着16:47
・ロックアイス(カップ)
・キムたく炒飯おむすび
・森永たっぷりプリンカスタード(2)
日陰を見つけて補給、20分ほど居たかな。

標識はこれから向かうはずの「菅平」の文字が見えてくる。
PC3が近づき数名のランドヌールを発見。ちょっとホッとする。
PC3 サークルK須坂亀倉店 18:07到着(241.8km)
たけさん、Watsさん、モモちゃんが先着。あとからオチさんも来た。
さっき補給したばかりにも関わらず普通に補給。自分でも良くこんなに食べられると驚く。機材が違うとこうも燃費が変わるものかと…。エンジン一緒なんですけどね。
バナナ3本100円はありがたいが食べきれない。モモちゃんに一本お裾分けさせてもらう。その2本もバックポケットへ。Watsさんが相当眠いらしい。自分も予想通りの辛さを実感しまくり。こんなはずだとは思っていたが、やはりこんなにきつかったかと…。薄ら笑い浮かべちゃうくらい。タイムアウトの足音を聞いたのは久しぶり。レジでお店のおばちゃんにも温かい応援の言葉をもらった。やめられないじゃん。PC4は111km先でここが間に合えばたぶん大丈夫でしょうとモモちゃんに言われ暗くなった菅平そしてその先の埼玉を目指します。

アタック長野で下ったことのある道。結構な斜度。斜度がきついと言うことは短い距離で上れると言うことで、思ったほどきつい印象もないまま菅平攻略。キャッキャウフフしている菅平の明るい部分をサクッと抜けて湖方面へ下ります。信号のある交差点は鳥居峠方面にしか行ったことありませんが今回は直進。浅間サンラインまで下るのかと思ったら意外と上りもあった。暗いクルマの少ない一本道を走るのは好きなので楽しめて走れた。街灯のあるところでプロフィールを確認してバナナを食べた。
昼のサンラインと違って夜は黙々と上れるので走りやすいかもしれない。初ブルベ以来何度も走っているが好きじゃないけど慣れてきた。ここまで来れば後は帰れるという気持ちにもなれる。トンネル前のでっかいアップダウンもはいはい…という感じ。

コースを良く把握していない自分はてっきり碓井の旧道を通るものと思い込んでいた。GPSはバイパスを行けという。なるほどそうですか。トラックに殺されないようにしなければ。(再び)腹も減ったのでローソンに吸い込まれました。
ローソン軽井沢鳥井原店(自主休憩)22:33到着
・屋台風ソース焼きそば
・ニチレイ パーティアイスペール500G(いわゆるロックアイス)
・サンキストフルーツミックス白桃500ml
・いろはす555ml
軽井沢と言えば…「軽井沢シンドローム」なんて漫画があったなぁ。ストーリーは良く覚えてないけど。一時軽井沢がちやほやされたときだっけ…とかどうでも良い事を思い浮かべながら駐車場に座って焼きそばを食べた。
さすがに連休中日の深夜だけにクルマも少ない。信号のタイミングでやってくる大型トラックは走っているが台数は多くない。クルマの来ないタイミングを見て下り坂にイン。8割方下りきるまでクルマに追いつかれることはなかった。
五料の信号を右折し、BRM200のコースをトレース。下り基調がありがたい。少ない上りはダンシングでクリア。苦しい時間をできるだけ短くしたい工夫。
富岡の町を抜け、吉井には思っていたより早い到着だった。

PC4 ファミリーマート西吉井店 午前一時頃到着
ようやくゴールの背中が見えてきた。ツイートするためにiPhoneの電源を入れる。
あと56kmだがまだ眠くはない。何を食べたかレシートがないと思い出すことすらできない。モモちゃんとオチさんがあとからやってきたのかすでに居たのか思いだせないがこのPCで見たことは覚えている。
ゴールを目指すが、児玉に入る辺りで相当眠くなってきた。気づくと走りながら寝ている。危険なので歩道に退避しガードレールに自転車を立てかけそのとなりで背中を預けたら寝オチした。PC4出るときは24時間で走れるかも…という幻想は無理っぽくなったが、睡魔解消は最優先事項。眠ったという実感は無いのであるが20分近くそこに居たようだ。起き上がったところをモモちゃんオチさんペアに通りすぎがてら声を掛けられた。少し覚醒。700cを相手に追いつかないだろうけど頑張ってみようとスタート。
しばーらくして追いついた。たぶん八高線を横切るあたり(記憶あやふや)。そこからはパックで走行。パックで走らせてもらうことで眠気が飛んでモチベーションも維持しつつゴールまで走ることができた。小川町を通過するともしかしたら24時間で走れるかも、を意識。3人頑張って4時前に無事ゴール。お二人には本当に感謝です。
その後30kmを一時間半掛けて睡魔と戦いつつ自走帰宅。かぶれた尻が痛くてダンシング多用。

さて反省タイム・・・
・楽しかったか? 自分で設定したテーマだったので辛かったけど楽しかった。
・サンダル? サンダルとはいえ、自転車用のSPDサンダルで底は堅い。蒸れないし足指は圧迫されないのでむしろ夏はメリットかも。
・ ジーパン? 膝下カットだしありですが、股間のムレは厳しい。デリケートな部分が汗でかぶれたようになって痛くなった。いろんな意味でロングライドするなら自転車用がイイと思う。
・小径車(ミニベロ)? ミニベロもいろいろありますからね。一概には言えませんが記憶に残っている限りは山岳コースを走ることは無いと思います。燃費に関しては相当悪かったです。
・ 今回のサドルは普通のサドル。SelleSMPとかじゃなかった。ポジション的には乗り慣れているが休憩が多かったのでお尻も持ってくれたのでは無いかと思う。

ブルベだから他にも同じコースを走っている人が居たから走り切れた。これは言える。途中であった多くの仲間に改めて感謝です。良い自転車の思い出が一つできました。写真を送ってくれたたけさん @take0204 ありがとう。またあの走る笑顔にお目に掛かりたいと思います。
最後に長時間運営に携わっているスタッフ各位に心から感謝です。